2009年7月24日金曜日

外部に対する広告戦略による増患対策2

皆様こんにちは。湯沢会計事務所の湯沢勝信です。
本日は前回に引き続き「外部に対する広告戦略による増患対策」という事でお話しします。

4.院内行事で患者との関係を深める
カラオケ大会やバザーなどを開催する事で、より一層患者との信頼関係を深める事が出来ます。
また開催は病院側が一方的に行うのではなく、患者の中でリーダーシップを取れる人達を選び、その人達に自発的に病院を盛り立ててもらえるようにする事が大切です。すると患者同士の結びつきも強まり、病への不安を抱える者同志語り合ったり友人関係を気づけたりと、一人暮らしのお年寄りの多いこの時代、病院のCM効果だけではない効果がたくさんあります。

5.最もも有効な宣伝はやはり「口こみ」
会員当初は看板や広告に頼らざるをえない宣伝ですが、来院数が落ち着いてくると「口こみ」による受診者の比率が増えてきます。
地域で名前を覚えてもらうために看板広告を出し、覚えてもらったと実感したならお金のかかる広告は削減し、通院や入院を終えた「元患者による「口コミ」を期待できるような診療内容」にする事が重要です。
「口こみ」は、お金のかけず手間暇をかけた、最も信頼出来る医院のCMなのです。



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2009年7月23日木曜日

外部に対する広告戦略による増患対策1

皆様こんにちは。湯沢会計事務所の湯沢勝信です。
本日から「外部に対する広告戦略による増患対策」という事でお話しします。

1.都市部で有効なポスティング
手作業での配布となるためどちらかと言えば都市部の人口密集地域や内科などの診療圏の狭い科目に適しています。都市部は転出転入が激しく、医院の存在をしらない住人にアピールするのに有効です。
実行するのなら、出来るだけたくさんの枚数を配りましょう。

2.来院患者へのハガキ送付
一度来院した科目からの郵便物という事で目を通してもらえる可能性も高くなります。寒中見舞いを利用しインフルエンザや花粉などについての治療を呼びかけると良い効果が望めます。
印刷に関しては、院内で全て作成、文面のみ印刷会社に依頼、全て印刷会社に依頼とこのうちのどれかを選択する事になりますが、コストやクオリティーなど、自院にあった方法を選びましょう。どれを選択するにしても、郵送先のリストを作成しておく事が重要です。

3.看板広告は場所を選んで
まず市内の地図を用意し、その地図をいつくかのブロック(同じ診療科目のある開業医院や交通状況をチェック)にわけて患者がどの地域から来院しているのかを把握していきます。来院数の伸びている地域には、広告を設置してよりいっそうの増患を期待し、逆に減っていく地域や弱い地域を知る事で、他対策も取りやすくなるでしょう。


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2009年7月21日火曜日

医師、看護師、事務員等の人的サービスの改善による増患対策7

皆様こんにちは。湯沢会計事務所の湯沢勝信です。
本日も引き続き「医師、看護師、事務員等の人的サービスの改善による増患対策」という事でお話しします。

20.コミュニケーションツールの中心は広報誌
屋外看板、電話帳広告、駅構内の看板、地方新聞などの広告など。色々な広報活動がありますが、どれも費用がかかる上、一時的なインパクトは望めても継続的な効果となると難しいものがあります。
そこで有効なのが制約が無く、自由に自院をアピールする事が出来る広報誌の発行です。
広報誌は窓口などに置いて患者の自由意志で持ち帰ってもうらものですから、持ち帰った人は必ず目を通しますし、その家族が見る可能性も高くなります。
医師の専門技術の紹介・医師の人柄・専門外来の特徴・連携している医療施設の紹介など、盛りだくさんに自由に掲載する事が出来るのです。
また発行したなら部数のチェックをまめにして、どのくら
いの需要があるのかを把握し、制作費も無駄にしないようにしましょう。

21.模擬患者で診断力を磨く
医師のコミュニケーション能力を高め、診療の質を高めるには「模擬患者」が効果的です。あらかじめ患者役には医師の知らせていないプロフィールや家庭に抱える問題などの設定を決めておき、実際の診療には両者アドリブで望臨みます。
入院や手術に難色を示す相手にどう対応するか、辛い事実をどう告げるべきか、など。一度模擬で対応しておくと後々の勉強になる事がたくさんあります。

22.患者に密着して本音を探る
患者が真に求めているものを把握できなければ本当の意味での「増患対策」をする事は出来ません。外来や病棟に意見箱を設置したり、アンケートを実施したり。既に様々な工夫を取り入れている病院も多い事と思いますが、正しく、そして迅速な情報収集を行うには、患者の生の声に耳を傾けるのが一番です。
医療ソーシャルワーカー(MSW)や看護婦による病室巡回は特に効果的です。
「調子はいかがですか」
と一声掛けていく事で「医療費制度の手続きのこと」「病室の備品への不満」「治療方法への不安」など、たくさんの「本音」が聞こえてきます。それらに迅速に対応する事で、良質のサービスを提供しましょう。



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2009年7月17日金曜日

医師、看護師、事務員等の人的サービスの改善による増患対策6

皆様こんにちは。湯沢会計事務所の湯沢勝信です。
本日も引き続き「医師、看護師、事務員等の人的サービスの改善による増患対策」という事でお話しします。

12.サービス体制の自己診断を怠らない
患者サービス、院内環境、院長・職員の職務態度など、チェックリストを作成し、自己チェックを怠らないようにしましょう。
掃除は出来ているか、備品は破損していないか、挨拶、言葉遣い、立ち居振る舞い、表情、電話対応、服装、髪型など、具体的なチェックポイントについて自らを評価する事で、欠点の自覚を促しサービスを向上させます。

13.患者対応マニュアルの作成
良いコミュニケーションには技術があります。
・患者に安心感を与える
・患者サービスの向上に繋がる
・患者から多くの情報を聞き出す事により治療や診断の助けになる
・スタッフが活性化し問題点への気づきを促す
このような事から、医院の評判向上、ひいては増患・増収に繋がるのです。
ベテランスタッフの経験などをまとめたマニュアルを作成し、新人スタッフはまずこのマニュアルから患者対応を学ぶようにしましょう。
スムーズでしっかりした対応は、患者の安心感と信頼感を高めます。

14.コミュニケーションツールの中心は広報誌
屋外看板、電話帳広告、駅構内の看板、地方新聞などの広告など。色々な広報活動がありますが、どれも費用がかかる上、一時的なインパクトは望めても継続的な効果となると難しいものがあります。
そこで有効なのが制約が無く、自由に自院をアピールする事が出来る広報誌の発行です。
広報誌は窓口などに置いて患者の自由意志で持ち帰ってもうらものですから、持ち帰った人は必ず目を通しますし、その家族が見る可能性も高くなります。
医師の専門技術の紹介・医師の人柄・専門外来の特徴・連携している医療施設の紹介など、盛りだくさんに自由に掲載する事が出来るのです。
また発行したなら部数のチェックをまめにして、どのくら
いの需要があるのかを把握し、制作費も無駄にしないようにしましょう。



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2009年7月16日木曜日

医師、看護師、事務員等の人的サービスの改善による増患対策5

皆様こんにちは。湯沢会計事務所の湯沢勝信です。
本日も引き続き「医師、看護師、事務員等の人的サービスの改善による増患対策」という事でお話しします。

8.患者の待ち時間対策をして不満軽減
多くの医療機関で寄せられるクレームの第一位は「待ち時間の長さ」になるでしょう。
予約制を導入しても、急患が入ったり初診患者が多かったりすれば待ち時間は長くなってしまいます。また、予約制で時間を指定されている分、患者の期待度は大きくなるため、少しでも遅れれば予約制を用いていない患者同様の不満を感じてしまう場合もあります。
時間限定で予約制を取り入れる、ホームページ上で現在の混雑状況を配信するなどして、来院数をコントロールする事により待ち時間を軽減する工夫をしましょう。
しかし待ち時間の短縮にはどうしても限界があります。無理な対応で診療を疎かにするよりは、
・遅れた理由をきちんと説明する
・受付カウンターに急患や手術のために遅れているという告知板を出す
・待ち時間が数時間掛かる患者に対しては携帯へ診療時間をお知らせする
・順番を問われたら何人後、何分後の診察になるかの大まかな予想を伝える
・飲み物のサービスをする
などの配慮をし、患者の心理的苦痛を和らげる工夫をしましょう。

9.来院の分散化を行う
時間限定で予約制を取り入れる、ホームページ上で現在の混雑状況を配信するなどして、来院数をコントロールする事により待ち時間を軽減する工夫をしましょう。

10.対応看護師を決める
患者一人一人に担当の看護師をつける事によって、細やかなフォローが可能になります。特に婦人科など、男性医師に相談しにくい診療科目では効果的です。
患者と一緒に診察室に入り、診察時の医師とのやり取りを観察して必要性を感じたなら診察後に補足説明をしたり、相談にのったりします。
患者はコミュニケーションの充実に満足と安心を得る事が出来るのです。

11.三分間スピーチで話す力を鍛える
患者とのコミュニケーションを図るには、対応する職員の「話す力」が必要不可欠です。朝礼などでスピーチの時間を設けるなどして、話す能力を養いましょう。



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2009年7月15日水曜日

医師、看護師、事務員等の人的サービスの改善による増患対策4

皆様こんにちは。湯沢会計事務所の湯沢勝信です。
本日も引き続き「医師、看護師、事務員等の人的サービスの改善による増患対策」という事でお話しします。

7.増患口コミを増やす医師のあり方
(1)「治す」は当然
病院が患者を「治す」のは当然のこと。この部分をきちんと押さえてこそサービス向上に取り組む意味があります。

(2)患者の言葉に耳を傾ける
患者の悩みは病気だけではありません。時間の許す限り親身になって話しを聞く事で、更なる信頼関係を築きます。ただしプライバシーに立ち入るような話題は、ある程度の回数を通院した患者とのみします(ある程度の面識が無いと患者も話しづらい為)。

(3)患者が期待するのは医師とのコミュニケーション
医師の聴く態度、わかりやすい説明、訴えへの共感、そして診療の最後に「他に何かありませんか?」と一言加える気遣いこそが、診療中に心がけたい重要なポイントです。逆にしてはいけない事は「相手の言葉を遮る」「医学専門用語が多い」など。
患者が医師と会話した事で明るい気分になれるよう心がけましょう。

(4)スタッフの協力を仰ぎ患者への治療や心的配慮を充実させる
患者一人一人へそれぞれに合った配慮をする事が理想ですが、医師一人で対応するには体力的にも時間的にも限界があります。
・受付時の様子から(つらそう、いらついているなど)
・診療前に詳しい病状や経過を聞き出しておいてもらう
・診療時に事足りなかったと思う部分や、手術や治療方法の補足説明をしてもらう
など、事務スタッフや看護師などに協力を仰ぎましょう。

(5)地域で一番の診療所である、という自信を持つ
この場合の一番は、しかし患者数が多いという事ではなく、患者の満足度をアップさせるために日々の努力を怠らずにいる事、この部分での「一番」です。
産業界において、顧客の多くは「トップセールスマンから買いたい」と思っているものです。製品の説明やサービスにおいて「一番」である人物から購入したいと考えるのは当然の事。
医療の分野においてもそれは同じなのです。
患者を惹きつける医院や医師のありようは「精神」によるところが大きいのです。患者が来院前より来院後に明るくなってもらえるよう、「地域で一番の診療所」という自信のもと、精一杯努力しましょう。



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2009年7月14日火曜日

医師、看護師、事務員等の人的サービスの改善による増患対策3

皆様こんにちは。湯沢会計事務所の湯沢勝信です。
本日も引き続き「医師、看護師、事務員等の人的サービスの改善による増患対策」という事でお話しします。

6.毎日10分の朝礼
診療開始前の僅か5~10分の間に行われる朝礼ですが、やり方によって職員のやる気を大きく高める効果を持っています。

・クレド(経営理念や患者への接遇方針をまとめたもの)の唱和
始業前に患者対応の具体的な指針を確認します。

・連絡事項の伝達
当日の予約患者の留意事項や予定などをお互い伝達し確認します。

・グッド&ニュー
数名の職員が、最近楽しかった事や出来事を発表します。互いの人となりや趣味を知る事が出来、共感や信頼が生まれます。
互いを思いやる心の育成・明るい雰囲気作り・会話のトレーニングにもなります。

・患者数の推移を確認
患者数が増えたのか減ったのかを具体的な数値で伝達する事で、日ごとの変動が大きければその理由を考え、減った場合は「何とかしないと」と思うように全員に自覚を促します。

・褒めてやる気を高める
アンケートで好評を得た職員を発表したり、状況が好転した患者の発表をするなどして、職場のモチベーションを高めます。


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2009年7月13日月曜日

医師、看護師、事務員等の人的サービスの改善による増患対策2

皆様こんにちは。湯沢会計事務所の湯沢勝信です。
本日も引き続き「医師、看護師、事務員等の人的サービスの改善による増患対策」という事でお話しします。

4.クレーム患者をファン患者に変える
アンケートなどによって患者からの「声」を集めたなら、それをサービスに生かす仕組みが必要となります。様々な部門から人員を募り専門の「組織」を作り、この組織が中心となってクレームや要望の分析と対策の検討・指示を行います。
寄せられた「声」はまずこの組織で吟味され、内容によって対応方法を決定します。軽微なものであれば対応組織の支援下で当事者が対応し、深刻なケースは対応組織と部門責任者、または役員で対策を検討します。
クレームを受けた当事者は、所定のシートに内容を記入し迅速に対応組織と役員で回覧し、定期的に会議を行い防止策などについて議論しましょう。会議には組織以外の職員の参加を促し、クレーム・要望・感謝の声などは職員の目につくところに掲示するなどして、サービス向上のための意識強化に役立てます。
きちんとしたルール作りによってなされた対応により、クレーム患者をファン患者に変える事も可能です。

5.職員のやる気を高める
実際の診療やサービスを行う職員の教育を徹底する事こそが、増患の強力な後押しとなります。アンケートで好評を得た職員を表彰するなどして、個々のやる気を高めましょう。
ホスピタリティーあふれる感性を持った職員を地道に育てて行けば、自然と患者の満足度はアップしていきます。
アンケートで好評だった職員の表彰、誕生会を行うなどしてモチベーションを高めましょう。



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2009年7月10日金曜日

医師、看護師、事務員等の人的サービスの改善による増患対策1

皆様こんにちは。湯沢会計事務所の湯沢勝信です。
本日から「医師、看護師、事務員等の人的サービスの改善による増患対策」という事でお話しします。

1.増患対策は組織の意識を育てる事から
サービス向上には組織的な実践が不可欠です。まずはトップが患者の満足を重視した経営理念を明らかにし、スタッフへ浸透させる事が必要条件となります。そのためには年数回の面接などの機会を設け、スタッフ一人一人がきちんと経営理念を理解しているかどうかチェックをしましょう。
患者の満足はしかし、スタッフの犠牲の上になるものではありません。サービスを行うスタッフが充実して働けている環境こそが、患者が満足出来る診療環境であり、それが病院の発展と安全性へと繋がっていくのです。

2.アンケートで患者満足度調査の実施
増患対策は、患者の生の声を経営や運営に反映させる事にあるので、提供したサービスに対する患者の評価やニーズを把握する事が欠かせません。
それには定期的なアンケートの実施が効果的です。
アンケートの回答結果をサービス向上に役立てると共に、個別対応が必要な回答をしていると判断された患者へのフォローを心がけましょう。自由意見欄などに書き込まれたクレームがあった場合は、電話や来院時にお詫びをしたり、病院の方針の説明をしたりします。
また、アンケート結果やコメント、それに対する対応などをホームページで公開するなどして、確かにアンケートが活用されているのだという事をアピールしましょう。回答が有効活用されているとわかるからこそ、また協力を得る事が出来るのです。

3.患者満足度調査に効果的なアンケートの取り方
アンケートの取り方には、主に三通りあります。
①アンケート用紙を手渡して、その場で答えてもらう
②アンケート用紙を手渡して、後日郵送してもらう
③調査会社に依頼する
①は回収率が高くなる反面その場での回答では本音が出にくいという傾向が、②は回収率は低くなるが率直な意見を得られる確率が高くなります。③は回収率が低くなり、また資金も掛かりますが、返送先が第三者の調査会社となるため本音が出やすいというメリットがあります。自院にあった方法を選択しましょう。


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2009年7月9日木曜日

提供するサービスの工夫による増患対策3

皆様こんにちは。湯沢会計事務所の湯沢勝信です。
本日は前回に引き続き「提供するサービスの工夫による増患対策」という事でお話しします。

9.夏はおしぼり、冬は膝掛け、雨の日にはタオルを提供
夏の暑い日には汗を拭くためのおしぼりのサービス(個別包装された使い捨ての紙おしぼり。一つ3円程度で手に入る)
冬の冬厳しい日には膝掛けをワゴンに入れて提供し、寒そうにしている患者がいたらこちらから声をかけるようにする
雨の日にはタオルの貸し出し(病棟の寝具などとともに契約しているリネンサービス業者に相談すればコストも安くすむでしょう)
・・・など。天候に応じたサービスで快適さをアップしましょう。

10.無料サービスで通院患者をつなぎ止める
昼休みなどを利用して、職員による無料の習い事教室やマッサージなどをサービスしましょう。予約制にする事で通院患者をしっかりつなぎ止めるだけでなく、患者と職員のコミュニケーションアップにも繋がります。
また、足裏マッサージなどをする事で爪白癬やウオノメを見つけると新たな受診の切っ掛けにもなります。

11.給茶器の設置
どう工夫をしても患者の待ち時間を無くす事は困難です。待合室でお茶のサービスをする事によって、患者の不満を軽減しましょう。
ポットや給茶器を設置するのも有効ですが、スタッフが煎れたお茶を配りつつ「お待たせしてすみません」と一声掛けるなどの対応をするとコミュニケーションを取る切っ掛けにもなります。

12.ペットの給餌器で早朝の行列対策
どの病院でも見られる早朝からの診察受付番号札の行列。・・・職員が早くに来て対応すると、患者からなんらかの相談を受けてしまうだろう事は間違いなく、医師のいない時刻に病院を開けてしまう事には問題がありました。
そこで設定した時間に蓋が開く仕組みになっているペットの給餌器を利用し、診察受付番号を無人状態で配布するというのはどうでしょう。
器具は一万円前後でペットメーカーから購入可能です。

13.窓口にスタンドを立てて待ち時間を表示
待ち時間への患者の不満を和らげる手段の一つが、自分の順番が来るまでの時間の目安を伝える事です。
電光掲示板など設置している病院も増えてきていますが、そこまで本格的でなくても職員が手動で更新するスタンドなどを出しておくだけでも充分な効果が得られます。
会計までの待ち時間の目安は5分までとし、職員がそれを意識すれば自然と待ち時間は縮小されますし、目安がわかる事で患者が自分が呼ばれた事に気付かなかった、といったような事も少なくなるでしょう。


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2009年7月8日水曜日

提供するサービスの工夫による増患対策2

皆様こんにちは。湯沢会計事務所の湯沢勝信です。
本日は前回に引き続き「提供するサービスの工夫による増患対策」という事でお話しします。

5.わかりやすい資料でコミュニケーション不足を補う
「もっとゆっくり話を聞いてほしい」「わかりやすい説明をしてほしい」こうした患者のニーズに医師一人で応えるのは不可能です。薬や治療内容、手術についての資料を作成し配布する事で会話を補い、コメディカルとも連携して対応をしましょう。

6.広報誌による情報提供
作る手間、配布する手間のかかる広報誌ですが、定期的な発行でたくさんの効果が得られます。伝えたい情報(休館日など)、医院の理念、医療方法、地域情報、エッセイなど。患者の興味を引くように必要な情報を読みやすく、わかりやすくまとめて提供しましょう。

※広報誌の効果
・医院の経営理念を患者に伝える事で、信頼関係が生まれる
・広報ツールとしての役割を果たし、患者数が増加する
・医院のイメージアップ
・スタッフ教育に役立つ(スタッフ達にも配布して系襟理念の理解に繋げる。広報発行にできるだけたくさんのスタッフを携わらせる事で医院や患者への関心を深める)

7.医院のポリシーは待合室にわかりやすく表示
人目に触れるところに伝言板を置き、スタッフが日替わりで患者への手書きメッセージをしたためます。通院している患者は毎日違う言葉やイラストを見る事が楽しみになりますし、手書きである事で真心や親しみを感じてもらえます。担当するスタッフも医院や患者への関心を深める事が出来ます。

8.混雑状況をお知らせする
診療所の入り口に、曜日ごとの混雑する時間帯や、比較的スムーズに診療出来る時間帯をわかりやすく表示しておくと、患者が来院時間を決める目安になると同時に混雑を緩和させる結果にもなります。


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2009年7月7日火曜日

提供するサービスの工夫による増患対策1

皆様こんにちは。湯沢会計事務所の湯沢勝信です。
本日から「提供するサービスの工夫による増患対策」という事でお話しします。

1.中断患者や術前術後患者に対する細やかな対応
中断患者(薬が切れているはずなのに来院しない、院内でトラブルがあった、など)や術後・術前・一人暮らしの患者にフォローの電話をする事により、何故来院しなくなったかの理由を聞ける事もあれば、細やかなサポートに感謝される事もあります。
来院しなくなった理由、つまり「クレーム」には即対応をして患者離れを防ぎます。また頂いた感謝の言葉は良質の「口コミ」となって更なる増患を促すでしょう。
「口コミ」は無料にして最高の広告なのです。

2.グループ療法によって患者の不安を軽減
乳癌など、不安だけでなく悩みの多い手術を控える患者には、グループ療法が効果的です。同じ不安を持つ者同士で語り合う事で共感が生まれ、精神的苦痛を緩和させる効果が望めます。
術前、術後に看護師立ち会いのものと数度実施すると良いでしょう。

3.手術公開で信頼を得る
患者の家族にガラス越し、またはモニタで手術の様子を公開する事で患者さんと家族に安心感を与え、医院は信頼を得る事が出来ます。手術を受ける側の立場に立った取り組みと言えるでしょう。
またこうした取り組みは口コミとなって広まり、増患へと繋がっていきます。

4.患者の待ち時間をサービスのための場に変える
患者は待合室で無為な時間を過ごしていると思うからこそ不満を募らせるのです。待合室で時間をもてあましている患者に対し栄養指導や流感予防指導といった「サービス」を行い、本来クレームの対象となる待ち時間を、増患対策のために活用してしまいましょう。


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2009年7月6日月曜日

内装や医療機器などハードの改善による増患対策1-3

皆様こんにちは。湯沢会計事務所の湯沢勝信です。
本日も引き続き「内装や医療機器などハードの改善による増患対策」という事でお話しします。

7.オープンシステム採用で患者とスタッフの動向を把握
出来るだけ壁を作らない設計で診察室などにはパーテンションなどを用い、院内の見通しを良くします。治療室のスタッフは仕事をしながら診察室の様子を知る事が出来、診察室から治療室へと移動する患者の流れがスムーズになります。
またオープンな空間は患者に安心感を与え、病医院にありがちな閉鎖的な感じや圧迫感を取り除く事が出来ます。
ただしオープンシステムにした場合プライバシーへの配慮がより重要になります。必要に応じて説明を個室で行えるように、そのスペースの確保を忘れないようにしましょう。

8.大型モニタでわかりやすい説明を
院内の各所に大型のモニタを設置する事で、患者にリアルタイムで病巣を見せつつ、治療内容についてわかりやすい説明が出来るようになります。
また手術室にモニタを設置し手術の施工を公開するなど様々な利用方法があります。

9.リビングチェアーでスペースとコストを節約
点滴治療やめまいなどの治療には通常医療用ベッドを使用しますが、これだと面積的な問題で導入数に限りがあります。
ですが代りに一般家具店で購入出来るリビングチェアー(背もたれを好きな角度で簡単に調節出来るもの)を利用する事で、倍近い数を設置出来、コスト的には三分の一程度に抑える事が出来るのです。
また硬い医療用ベッドに横たわるよりも、ゆったりと座れるリビングチェアーの方が患者も快適に過ごせるでしょう。


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2009年7月3日金曜日

内装や医療機器などハードの改善による増患対策1-2

皆様こんにちは。湯沢会計事務所の湯沢勝信です。
本日は引き続き「内装や医療機器などハードの改善による増患対策」という事でお話しします。

2.壁紙や床の張り替えで待合室の模様替えを定期的に行う
大々的な改築には資金が掛かりますが、壁紙や床の張り替えなど、院内の「清潔感」を保つための小さなリフォームを定期的に行うのは大変に効果的です。
待合室の壁や床、ソファの汚れや破損、備品や掲示物の管理や清掃にも十分に注意しましょう。
清潔で心地よいと思える空間こそが、良い診療所の必須条件なのです。

4.バリアフリーへの取り組み
外来クリニックですと主に急性期治療をターゲットにされているかと思いますが、長期ケアの必要な高齢者対策がこれから欠かせない取り組みとなってきています。
院内を車椅子でスムーズに移動するには、段差が無い事は勿論ですが、廊下の幅を130センチは確保するなど、医院設計段階から考慮するべきでしょう。
また大きな工事などしなくても、治療室の壁などに松葉杖用のフックをつけるなどの工夫をする事が出来ます。

5.新患と再来のカウンターを分ける
新患の患者は不安と緊張を多く感じています。座ったままで受け付けを済ませられるような配慮があると良いでしょう。反して再来の患者はなるべくスピーディな対応を望んでいます。
受付カウンターを新患用と再来用で高さを変え、新患用では低く対応する側も椅子に腰掛けた状態でじっくりと話しを聞き、再来用は高く立ったままで処理できるよう工夫をします。

6.トイレに使用中のランプを設置
手術後など、トイレが使用中であった場合にその場で待つのも、病室へ一度戻るのも辛いと感じる状態の患者のために、飛行機内のトイレのように遠くからでも使用状況がわかるランプなどを設置するとよいでしょう。


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2009年7月2日木曜日

内装や医療機器などハードの改善による増患対策1-1

皆様こんにちは。湯沢会計事務所の湯沢勝信です。
本日からしばらく税金の話しを離れ、医療機関の増患対策についてお話しいたします。

1.医院を改築して増患する

医院を改築する事によるイメージの一新が増患に直結する可能性は高いと考えられます。口コミや紹介を別にすれば、医療機関の善し悪しの判断は「見た目」によるところが大きいのです。イメージを重視する若い世代の獲得には特に大きく影響するでしょう。

【改築を依頼する上の注意点】
①設計士・施工会社は、医療機関を手がけた経験が豊富である事が重要
店舗などで優れた実績のある業者に依頼した場合、医療機関の設計や建築は、商業施設とは全く別の経験や知識を要するため、基本的な設計ミスやトラブルに巻き込まれるケースがあるようです。

②設計士・施工会社への依頼は慎重に
設計と施工は別会社にわけて依頼する、または同じ会社に一括して依頼するという二通りの方法がありますが、原則として前者をお薦めします。同じ会社だと、施工のしやすさや利益など、自社の都合を優先して工事がずさんになる事があるからです。
しかしこれはあくまでも「原則」であり、両者には以下のようなメリットとデメリットがあります。

・設計と施工を分けて依頼するデメリット
いざトラブルが起こった時に設計と施工を分離していると、両者がお互いに責任を押しつけあって解決に時間がかかる場合があります。
・設計と施工を一括依頼するメリット
内装工事だけですむテナント開業や簡単なリフォームであれば設計・施工が同じ会社の方が手間がかからず、工期がずれにくいというメリットがあります。

メリットとデメリットをよく検討し、自身のケースに合った依頼を検討しましょう。

③追加工事は見積もり額の5%以内を目処にする
工事が見積もり通りに終わるという事はあまりなく、何らかなの追加工事が出てきます。ですが業者から提示されるままに追加していくのはいただけません。必ず事前に見積もりを出してもらい、金額的に「本体工事金額の5%以内(出来れば1~3%)」を目処に吟味していきましょう。
トラブルの多くは見積もり無しで行った追加工事にあるのです。


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2009年7月1日水曜日

傷病期間中の役員給与を減額した場合の損金不算入の範囲3

皆様こんにちは。湯沢会計事務所の湯沢勝信です。
本日は「傷病期間中の役員給与を減額した場合の損金不算入の範囲」から、「病気ではない場合の事情」についてお話しします。

傷病期間中でなくても、役員が何らかの事情により職務をまっとう出来ないのなら「役員の職務内容の重大な変更、その他これに類するやむを得ない事情」と言うことでその給与を一時的に減額する事が出来ます。
実際問題としてこれにどういった事情が該当するのかと申しますと、例えば女性であれば出産、親族の看病・介護、選挙への立候補、裁判員制度の裁判官に選ばれたなど。
客観的に証明出来るのであれば、これら事情でも充分に認められます。
傷病期間でもそうですが、病気というのは精神的なものも含まれます。そうした場合やはり「客観的証明」、つまり医師の診断書などが重要になってきます。


最後に。
今回のこの役員給与の疑義のためのQ&Aが出る以前。本来であれば定期同額給与に含まれるべきものを、明確な事例が無かったために誤って届け出てしまっているものがあるかもしれません。
もしお心当たりのある方は顧問税理士などにご相談下さい。更正が認められています。


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